CONCEPT

私たちは、人々がシェアをする場をデザインしています。

いま、社会は変わり始めています。高度成長時代に量産が最大の目的だった建築は、成熟する社会においては全く違ったものが求められるようになりました。
平均世帯人数が3 人を切る社会での新しい住まい、コミュニケーションとイノベーションがビジネスチャンスを作る時代の新しいオフィス、少子高齢化する中で求められる新しいケアの場、モノの購入よりも学びや出会いにお金をかける時代の新しい商業施設、中心部が廃れた街のための新しい賑わい。
これらはそれぞれ全く異なる用途でありながら、ひとつの考え方(=シェア)によって全く新しい価値を生み出します。

私たちは、こうした「シェアする場をつくること」をコンセプトに掲げています。建築家の個性はしばしば形や素材に現れますが、私たちが突き詰めるのは「そこにどんな営みを作り出すか」ということです。ハードよりソフトという時代に、だからこそソフトを支えるハードについても、全く新しい視点で考える必要があります。
こうした施設は、運営・空間ともに新しい試みを行いながら発展しつつあるため、運営方法などにあわせて細やかに計画を調整する独特の設計スキルが求められます。私たちはこうしたスキルの蓄積を元に、それぞれの施設に相応しい建築を提案しています。

SERVICE GUIDE

■つくるをサポート(デザイン・設計・監理業務)
建築物の新築やリノベーションの設計監理業務を行います。建った後にイメージ通りに利用できるよう、模型などを用いた、対話による設計を重視しております。特にシェアの空間は、他人同士の距離やコミュニケーションをデザインすることになるため、そうした観点をふまえて空間全体の質から家具の形や寸法まで綿密な設計を行います。

■企画をサポート(プロデュース業務)
事業案件の場合には、設計の前段階として、事業内容や収支計画の提案を行います。事業の内容が決まる前に、地域にとの関わりや、利用者像などを、対話を通して発見し、企画にしてゆきます。また、企画やブランディングに合わせた形で、運営・アートディレクション・サイン計画・webデザイン・テキスタイルデザイン・照明デザインなどの協力会社を、チーム編成してゆきます。

■学ぶをサポート(セミナー・レクチャー・ワークショップ業務)
私たちは、自分たちの実践やその背景となっている思想を中心に、大学・企業・不動産オーナーに向けて、セミナー・レクチャー・ワークショップなどを行っております。こうした場を通じて、これからの社会を一緒に考えてゆきたいと思っています。